文化遺産と生きる

4,320円(内税)

文化遺産は誰のものなのか? 建造物や遺跡といった旧来の文化遺産にとどまらず、芸能、祭事、はては知識や慣習といった無形の遺産まで――文化遺産を抱えるコミュニティとその担い手たちの視点に立ち、世界各国で加熱する文化現象の実態を描き出す。姉妹編『文明史のなかの文化遺産』とともに、文化遺産学(ヘリテイジ・スタディーズ)にはじめて文化人類学的視点を導入する。国立民族学博物館(みんぱく)機関研究の成果を書籍化。 <目次>  はじめに/略称・略号などの一覧と解説  序 章 「人間不在の文化遺産」という逆説を超えて(飯田 卓) 第一部 無形文化遺産とその影響力  無形文化遺産を語る人たち(岩崎まさみ)  幻影化する無形文化遺産(菅 豊)  遺産登録をめぐるせめぎあい――トン族大歌の事例から(兼重 努) 第二部 無形の遺産の担い手たち  伝承の「舞台裏」――神楽の舞の構造に見る、演技を生み出す力とその伝えられ方(俵木 悟)  映像がとらえる儀礼と音楽――エチオピアのザール憑依儀礼と楽師アズマリを事例に(川瀬 慈)  文化財の演じ方――獅子舞の演者たちの文化財意識(笹原亮二) 第三部 世界遺産のゆくえ  住民不在の世界遺産――文化の担い手への配慮なき遺産保護の限界(高倉健一)  世界遺産のまもり方――民家の移築保存と現地保存をめぐって(才津祐美子)  生活の中に見出された世界遺産――紅河ハニ棚田群の文化的景観(阿部朋恒) 第四部 商品としての無形文化遺産  遺産観光の光と影――中国雲南省・シーサンパンナ、タイ族園の事例より(長谷川 清)  商品化と反商品化――マダガスカル山村の無形文化遺産(飯田 卓) 第五部 文化行政への問いかけ  変化のただ中の継承者育成――中国の無形文化遺産保護劇団・西安易俗社の事例から(清水拓野)  地域文化遺産の継承(日?真吾)  おわりに/索引 飯田 卓編 臨川書店 A5判・上製・紙カバー装(帯あり)・408頁・索引付

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