文明史のなかの文化遺産

4,320円(内税)

文化遺産は誰のものなのか? 建造物や遺跡といった旧来の文化遺産にとどまらず、芸能、祭事、はては知識や慣習といった無形の遺産まで――文化遺産を抱えるコミュニティとその担い手たちの視点に立ち、世界各国で加熱する文化現象の実態を描き出す。姉妹編『文化遺産と生きる』とともに、文化遺産学(ヘリテイジ・スタディーズ)にはじめて文化人類学的視点を導入する。国立民族学博物館(みんぱく)機関研究の成果を書籍化。 <目次>  はじめに/略称・略号などの一覧と解説  序 章 人類的課題としての文化遺産――二つの文化が出会う現場(飯田 卓) 第一部 担い手たちのコミュニティ  文化財の多様なまもり方――民俗芸能に引き寄せられた人たちのコミュニティ(小谷竜介)  遺跡をめぐるコミュニティの生成――南米ペルー北高地の事例から(関 雄二) 第二部 生きている遺産  隠された文化遺産――タンザニア南部キルワ島の世界遺産をめぐる観光と信仰(中村 亮)  聖地を担う――「生きた信仰」をめぐる斎場御嶽のコミュニティ管理(門田岳久)  創造される文化的景観――客家地域の集合住宅をめぐる文化遺産実践(河合洋尚)  伝統の創成と開かれたアイデンティティ――中南部アフリカ・ザンビアにおける民族集団の動きから(吉田憲司) 第三部 変わりゆく伝承のかたち  民族文化の振興と工芸――北海道二風谷の木彫盆・イタから考える(齋藤玲子)  テーマ・パークにおける芸能伝承――「美しいインドネシアミニチュア公園」が投げかける問い(吉田ゆか子)  伝統と創作のはざま――台湾原住民族の「伝統智慧創作」を事例として(野林厚志) 第四部 新しい担い手たち  遺産を担う変わり者――スペイン・ガリシアの古城をめぐるM氏とアソシエーション(竹中宏子)  遺産に暮らす新旧住民――英国カントリーサイドの「住まい」とコミュニティ(塩路有子)  蠅としての民俗学者――無形文化遺産におけるよそ者の役割(橋本裕之)  おわりに/索引 飯田 卓編 臨川書店 A5判・上製・紙カバー装(帯あり)・376頁・索引付

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