戦時上海のメディア―文化的ポリティクスの視座から

5,940円(内税)

日本占領下における上海の邦文・中文・欧文の新聞・雑誌メディアの実態を「多言語横断」・「多領域横断」な視点から多角的に分析し、種々のイデオロギーが交錯し、政治的な矛盾が入り乱れ、グレーゾーンといわれる上海メディア空間のあり方を考察する。 まえがき 高綱博文 1 メディアにおける「グレーゾーン」 戦時上海のグレーゾーンと女性メディア―『上海婦女』を通して 石川照子 『大陸新報』の汪精衛政権批判記事と検閲体制 堀井弘一郎 『大陸新報』連載小説にみるグレーゾーン―小田嶽夫「黄鳥」を中心に 戸塚麻子 日本占領期唯一共産党が指導した学生雑誌―戦争末期の上海『??月刊』をめぐって 趙夢雲 《窓》と《繁星》―文学者・室伏クララのために 大橋毅彦 映画『萬世流芳』論―花木蘭から張静嫻へ 邵迎建/蟹江静夫訳 占領下の上海と戦後の香港―映画における繋がり ポシェク・フ―/西村正男訳 2 メディアにみる「帝国意識」 『申報』にみる靖国神社 馬軍/及川淳子訳 『上海日日新聞』と宮地貫道 竹松良明 第二次上海事変を中国のメディアはどう伝えたか―『申報』の「淞滬戦時」報道を中心に 徐静波 帝国日本の戦時上海への「まなざし」―上海観光メディアを中心に 高綱博文 3 メディア空間における「国際都市」 『ノース・チャイナ・ヘラルド』にみる日本人の表象 藤田拓之 『ノース・チャイナ・ヘラルド』・『ノース・チャイナ・デイリー・ニュース』が報じた上海の民族問題―ドイツ・オーストリアからのユダヤ避難民を中心として 関根真保 海派の刊行物と乱世の様々な姿―『永安月刊』(一九三九〜一九四五年)を例として 陳祖恩/及川淳子訳 上海漫画家クラブとその周辺―「大陸新報」掲載記事を手掛かりに 木田隆文 あとがき 高綱博文 高綱博文・石川照子・竹松良明・大橋毅彦編 研文出版 A5判 372頁

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