台湾近現代文学史

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日本人による初めての台湾近現代文学史。台湾新文学の揺籃期から一九七〇年代まで、台湾原住民族文学をも含めた通史。詳細な年表も収める。 〈目次〉 序章 台湾文学航海図(下村作次郎・河原功) 日本における台湾文学研究/台湾文学史の時代区分 第一章 台湾新文学の黎明―「揺籃期」の文学(中島利郎) 葉石濤の『台湾文学史綱』から/「揺籃期」の文学/啓蒙家としての張我軍 第二章 頼和とその仲間たち―中国語文学の確立と台湾を描く作家たち(下村作次郎) 台湾近代文学の誕生/中国語文学の作家たち/作家たちが描いた台湾/中国語作家と作品の特色 第三章 東京から台湾へ(下村作次郎・河原功) 台湾人留学生と文学運動/『台湾文芸』と『台湾新文学』 第四章 日章旗の下の台湾文学〈40年代〉(河原功・野間信幸・下村作次郎) 『文芸台湾』と『台湾文学』/張文環の生涯と文学活動/「支那事変」と台湾文学―愛国物語の生成 第五章 呉濁流と葉歩月、そして二・二八事件(河原功・岡?郁子・下村作次郎) 呉濁流の文学世界―『胡志明』『ポツダム科長』ほか/二・二八事件と文学/葉歩月の文学 第六章 反共文学と鍾理和(澤井律之) 大陸からの文学者/反共文学/鍾理和と『文友通訊』の作家たち 第七章 密かなる熟成(岡?郁子・澤井律之) 黄霊芝の文学/鍾肇政と『台湾文芸』 第八章 『現代文学』と郷土文学論争〈70年代〜80年代〉(澤井律之) 白先勇の文学活動/郷土文学と葉石問濤 第九章 台湾文学の解放―戒厳令解除以降(池上貞子) はじめに/主な作家と作品 第十章 日本統治期台湾における日本人作家の系譜(中島利郎) は じめに/日本人の初期の文学―伝統文芸/日本人近代作家の登場―後藤大治と保坂瀧雄(大正期から昭和初期)/文芸誌の興隆(大正後期から昭和初期)/西川 満の登場/『華麗島』と台湾詩人協会/『文芸台湾』と『台湾文芸』/文芸誌の統合―「台湾決戦文学会議」と『台湾文芸』 第十一章 日本統治期の台湾文学と「内地」の作家たち(河原功) はじめに/台湾領有―台湾住民の武力抵抗と、日本軍による鎮圧行動への関心/原住民族への関心/佐藤春夫の台湾認識―原住民族や台湾人への理解と総督府批判/霧社事件に関連する作品/台湾での生活体験者が描く台湾/旅行者の眼―台湾人や原住民族への関心 第十二章 台湾現代詩の成立と展開―「現代派運動」から七〇年代まで(三木直大) 近代詩と現代詩/台湾現代詩と詩の伝統/現代派運動の意味/「横の移植」と「縦の継承」/林亨泰という存在/一九六〇年代と台湾における戦後詩/一九七〇年代と台湾想像 第十三章 台湾原住民族文学の誕生―ペンをとった台湾原住民族(魚住悦子) 文 字を持たない民族 書かれた台湾原住民族/書写言語の獲得 書きはじめた台湾原住民族/『域外夢痕』 最初の原住民族文学の出版(一九七〇年代)/「名前 を返せ」 原住民族権利促進運動と創作(一九八〇年代)/「故郷に生きる」部落への回帰(一九九〇年代、黄金の十年)/長編小説の誕生(二〇〇〇年代)/ 歴史小説の誕生 歴史を書く/女性作家による長編小説 年表(下村作次郎) あとがき(中島利郎)  中島利郎・河原功・下村作次郎著 研文出版 A5判 536頁

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