古代中国の開発と環境 −『管子』地員篇研究

12,960円(内税)

現行“管子”書を全体として尊重し、特に地員篇に対し土壌学、農学、植物学などの方法と知識とを援用して分析と考察を加え、古代の斉の国の人々の労働と生活を浮かび上がらせる。新しい手法による管子研究。 序章 『管子』研究の現状と課題 『管子』研究の出発点/いわゆる管子四篇の研究状況/『管子集校』の功罪/『管子』研究の当面の課題 第一章 土壌序列と五声配置 地員篇の研究状況/五声付記の意味/地下水位と適作種/高地下水位五種の土壌実態/土壌序列の示す自然改造志向 第二章 樹木の選択に見る開発への視座 土壌と樹木の二つの関係/「山」に生える樹/開発地での選択樹種/「三土」の樹木/『管子』全書の樹木観/樹木と「国」策 第三章 「草」の実態と意義 「草」と地下水位/「?」と「?」の位置/「肅」はヨモギか/三種の水草/「山」にある草/「雑草」という概念/「羣薬」の実態と表記法/「五臭」の記述/非粮食草類の栽培/『管子』全書の「草」への視角 第四章 種えつけるもの―粮食 問題の所在/「秀」無き「粮食」/特徴ある茎葉/「秀」を持つ「粮食」/「三土」の種/『管子』中の粮食作物 第五章 麻をめぐって 地員篇における麻の存在/紡織は「女事」か/『商君書』の衣料生産観/『墨子』の衣料生産観/『孟子』の衣料生産観/『管子』全書の衣料生産観/麻生産と絹生産の労働形態 第六章 「九州之土」の実態 「九州」とはどこか/五粟・五?・五鳧/五沃・五?・の「?」字/五沃・五剽の「剽」と「芬」/五沃の「斥」と五浮・五殖の「?」/五位・五?・五壌と腐食/地員篇の評価基準 第七章 「ヤマ」と丘陵地帯 問題の所在/墳延と陜・陵・山/「得べからざる」地下水/土質・産物による命名か/地勢・山容による命名か/どこで井戸を掘ったか/牧畜・鉱山と山東 終章 地員篇が示す『管子』の本質 地員篇の叙述対象地域/地宜と産業構造/地員篇の筆法/「差異」の必要性/『管子』の成立 原 宗子 著 研文出版 A5判 464ページ 2001年11月初版第2刷発行

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