渋澤栄一翁

4,500円(内税)

少年時代 志士時代 一橋藩時代 幕府時代 仏蘭西時代 静岡時代 大蔵省時代 実業的活動の総本部 実業界の基礎工事 他 白石喜太郎 昭8 1

新一万円札の肖像に決定した“日本近代経済の父”と呼ばれる渋沢栄一ですが、この本によれば少年時代にすでに商才の片鱗がみえていたらしく、生家は藍葉を買い入れ、藍玉を製造する事業が主な事業であり、渋沢が14歳のとき、いつも藍の買入れをしていた父が上州信州へ得意先廻りにでかけたため、祖父に同行し買入れに行くことになったのだが、「私は十四の生意気盛りであったから、お祖父さんのお供はあまり気が進まない……露骨に云うと、もう耄碌しかかっているお祖父さんのお供をして歩くのは肩身が狭いような気持ちがした」とあり、祖父と別行動で買入れを行ったところ、少年ということで誰も相手にしてくれない。
しかし渋沢は現物を一々見ては、これは肥料が少ないからダメだとか、これは〆粕を使わなかったろうとか、乾燥が不十分であるだのと鑑定する。これを聞いた村の人々はその鑑識に驚き参って、都合のいい条件で取引する業者がでたようです。
このように少年時代の逸話から、実業界を引退し社会事業を行うなど、亡くなるまでを1000頁弱の伝記としてまとめています。

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